今日は七夕ですねー
七夕は旧暦の7月7日なので、地方によっては来月の7日が七夕の地域もありますが、我がふるさと函館では7月7日です


パレットにも笹飾りがありました
全国的に有名なお祭りは無いのですが、函館特有の風習があります
それは、子供が各家庭を回ってお菓子をもらい歩くという風習です
仲良し同士の数人でグループを作り、浴衣を着たり提灯を持ったりして夕方から回ります
アメリカのハロウィンを想像していただいただいたら大体同じなのですが、全くの他人の家にいきなりガラッって入って行って歌を歌ってお菓子をもらいます

その歌とは・・・
「

竹に短冊七夕祭り おおいに祝おう ロウソク1本頂戴な」
という歌です
この歌からもわかるように昔はロウソクをもらって歩いていたみたいなのですが、私の小さい頃にはすでにロウソクではなくお菓子でした
一応学区内から出るなというお達しが学校から出ていて、確か門限も20時くらいまでと「お便り」で配布されてたと思います
子供のネットワークというのはすごいもので、どこかの家で上等なお菓子を配っていると、回っている最中にすれ違う友人達から情報が入り、そこの家を目指してました
段々知恵が付く年頃になると、民家ではなく商店を目指して行ってました。
厳密には学区内ではなかったのですが、パチンコ屋や商店街がある地区があり、飲み屋なんかもいっぱいある地域では稼ぎ(?)がいいんです!
パチンコ屋では景品にしているお菓子を1箱そのままくれたり、ミスタードーナッツではドーナッツの真ん中をくりぬいた生地を揚げたものを2~3個づつ包んで用意してくれていました
ラーメン屋ではなぜかゆで卵1コをもらったこともあります
もちろんそれらはごく一部の商店でのサプライズで、普通の家庭では「うまい棒」1本とか飴を数個というのがほとんどです
私の実家でも趣向を凝らして、駄菓子屋にあるクジを1セット買ってきて引かせたりもしていましたが、すでに夫婦ふたりきりの老後の生活を送っているので、七夕になると外食したりと家から逃亡しているみたいです。。。
北海道全域の風習ではないらしいということをだいぶ大きくなってから知りました
もちろん元からの函館人ばかりではないので、中には函館に引っ越してきてはじめての七夕という家にあたってしまうと、びっくりされて、一から説明しなければならないという場面も多々ありました
子供も要領を得ているので、例えば郵政省(当時)とか国鉄(これまた当時。。。)、自衛隊や海上保安庁の官舎や最近建ったマンションなどへは階段を登るのもしんどいし、風習を知らない家庭に当たる確立も高いので近寄らずに、元からある戸建ての家を選んで回っていたような憶えがあります
大体お菓子をもらって歩けるタイムリミットは幼稚園から小学校高学年くらいまでなのですが、中学生になってからも友達と花火をしてくるというと普段は怒られましたが、七夕の日は比較的門限もゆるく、友達数人で悪さをしたりした思い出があります

この時期にスーパーに行くと、特設ワゴンに「うまい棒」の袋詰めお買い得パックなどのお菓子コーナーが出てます
この風習を知らない人が買い物に行ったら「いったい。。。」と思うでしょうね

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