顕微鏡といえばもうひとつ・・・

こちらの顕微鏡は「なんとなく捨てられないモノ」ではありません

私がまだ幼かった××年前に、今は亡き祖父からもらったものです。
当時、祖父母の家と私の家は同じ敷地内にあったので、平日の学校から帰ったあとなどにたまに祖父母宅に出入りしてました。
ある日学校から帰って家にいるところへ祖父から電話があり、「おじいちゃんが呼んでるよ」と母から言われて祖父宅に行くと、何の前フリもなく「これをあげる」と言って渡されたのがこの顕微鏡です。
祖父には孫が10人くらい(私のイトコ達)いましたが、その中でも私が一番かわいがられていたように思います。もちろん隣に住んでいたというアドバンテージが他のイトコ達よりもありますが、それを抜きにしても一番のお気に入りの孫でした。
幼いながらも興味を示す方向が、祖父と同じベクトルを向いていたからだったのかなぁと今では思っています。
ですから、たまたま棚の中にあった顕微鏡が目に付いて、私にあげようと思い立ったのかもしれません。
確か子供向けの図鑑もセットでもらったような気がするのですが、今私の手元に残っているのはこの顕微鏡だけです。
祖父が亡くなったのは、私が8歳の頃なので、それよりも以前にもらっているはずです。
研究者が使うような上等な顕微鏡ではないですが、けっして子供向けのものではないので、小学校にあがったばかりの孫になぜこのようなモノを与えたのか今でも不思議です。
もちろん私の興味のベクトルは祖父と同じなので、もらってからしばらくは喜んで玉ねぎの皮とか身近にあるものを喜んで覗いた思い出があります。
もし、私が科学の道に進み、ノーベル賞を取れるような研究者になっていたら、「私の原点」みたいなコメントにぴったりのエピソードなのですが、私は文系の大学に進み、まったく関係ない仕事に就いてしまいました

祖父もいろいろなモノを収集する傾向にあり、しかも上等なモノがたくさんあったので、幼心に楽しかった思い出があります。
私の物欲&収集癖はきっと祖父からの隔世遺伝です

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